Last Updated on 02/27/2024 by てんしょく飯
2月25日、歌手の和田アキ子が、MCを務める『アッコにおまかせ!』(TBS系)に出演。
ダウンタウン・松本人志が、女性に性的行為を強要したとする「週刊文春」の報道で名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の文芸春秋などに5億5000万円の慰謝料などを求めて提訴した民事訴訟に言及した。
和田アキ子、女性側の行動に疑問
番組で、「文春」で被害を訴えているA子さんとB子さんのコメントが紹介されると、和田は「擁護でも何でもないですけど、このときにどうして、警察じゃなくて『文春』を選びはったんやろ?」と、女性側の行動に疑問を投げかけた。
これに、三輪記子弁護士は「すごく難しいんですけど、性犯罪って証拠がなかなかなくて、警察でも冷たくあしらわれたりすることはよくあるんですね」とし、「証拠ないって門前払いされたり、そもそも相談できないっていう方もたくさんいるっていう累計なので、そこは非常に難しかっただろうなとは思います」と解説した。
さらに、「密室のことで、証拠っていうのはなかなか残らない。刑事事件では問題にならないけれど、民事での損害賠償請求を認められるっていうケースもかなりあるので。そこは、警察がやってくれればもちろんいいと思いますけど、なかなか現実の問題としては難しい」と説明した。
これに、和田は「私だけかもわからへんけど、刑事とか民事とかもわからへんから、なんかあったらすぐおまわりさんに相談しようって、そう思わない? 何かあったら、まずはおまわりさん。小さいころからおまわりさんのところに行くっていう」と持論を展開した。
ゲスト出演した、タレントでプロ雀士の岡田紗佳は「学生のときにストーカー(被害)に遭ったことあるんですけど、警察ってあまり動いてくれないのが、正直、ありました」と告白。被害女性の「気持ちもわかる」とし、「別のルートでどうにかできないのかなって考えた可能性はありますね」と推察した。
和田と同じような疑問を投げかけた男性はいる。
松本は1月8日、所属事務所を通じて「裁判に注力したい」と、当面の間の芸能活動休止を宣言。同日、実業家のひろゆき氏が自身のYouTubeチャンネルで生放送を配信した。
ひろゆき氏は、2023年に騒動となった故・ジャニー喜多川氏による性加害問題にふれ、「僕がジャニーズの件について割と強く責めていたのは、被害者が未成年だったからなんですよね。未成年は自分で被害を訴えるということのやり方もよくわからないとか、それをやったことで救われるかわからない。なので、社会で助けるべきだと思っているんですよ」と説明。
続けて「松本人志さんの話って、大人が勝手にやっている話。たとえば、芸人がホテルの部屋で飲み会をやります。女を集めてます。もう危ないでしょ? まず、普通、彼氏がいる人だったら行かないよね? 至極、大人として当たり前の話。それで(後から)何かありましたって……。問題あったら警察いけば? って話。自分で警察に行って、被害を訴えるっていうことができる人なわけだから、自分で解決すればいいんじゃないの? 社会的な問題にすべき話だと思わない」と述べた。
落語家の立川志らくも1月9日、自身のXに長文を書き込み、《この国は法治国家だ。被害にあったら警察に行くべき》との考えを語っていた。
一方、松本と吉本で同期のハイヒール・リンゴは1月13日、『あさパラS』(読売テレビ)に出演。被害を訴えている女性は、週刊誌ではなく警察に行くべきとの意見に「男性の方はそう言う」と指摘したうえで、「警察に行けばよかったというのは、理論では分かりますけど、行けなかったという女性特有の気持ちもあると思う」と語った。
落胆する声
和田が、被害女性に対して、「どうして警察じゃなくて文春?」と疑問を投げかけ、「小さいころからおまわりさんのところに行くっていう」と持論を語ったことに、SNSでは落胆する声が多く上がっている。
《和田アキ子が言ってる「なんで警察に行かないの」はジャニーズ問題の時に散々やったと思うんですがまたゼロに戻ったんですか?》
《性被害にあったと主張する女性に世間の目は冷ややかなんだなということがわかった。和田も女性なのに、そんな事言うか?ガッカリだわ!》
《何週周回遅れだよ。無理してコメントしなくて良いです》
番組で和田は、「もう何がなんだかわからない。私らが何とかいうことじゃない」と、困惑してもいた。そのうえで飛び出した素朴な疑問に、違和感を覚える人が多かったようだ。
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