Last Updated on 02/29/2024 by てんしょく飯
「エッフェル騒動」で失った信用を取り戻すのには、まだまだ時間がかかりそうだ。
「エッフェル姉さん」
2023年7月下旬に行われた松川るい・参院議員を団長とする自民党女性局の女性議員ら38人のフランス海外研修。この視察の際に「エッフェル塔ポーズ写真」をSNSに投稿するなどして炎上し、「エッフェル姉さん」と揶揄された。野党から「血税を使った観光旅行ではないか」などと追及された松川氏は「党費と各参加者の自腹で捻出しています」と釈明に追われた。
この海外視察に参加していた参議院議員・広瀬めぐみ氏(57)が50代のカナダ人サックス奏者と不倫関係にあったことを『週刊新潮』が報じた。広瀬議員は同誌の取材に対して「もうしょうがない、撮られてるんだから」と、その事実を認めている。
専業主婦から人権派弁護士、そして政治の道へ
広瀬氏は岩手県・盛岡市中心部にある「小田島旅館」(現小田島ホテル)の娘として生まれ、上智大学外国語学部英語学科への進学を機に上京。1994年に高校の同級生と結婚し、ふたりの子どもを授かった。夫の職業が弁護士であったことに影響され、広瀬氏は専業主婦として生活するなか勉強を重ね、1999年に司法試験に合格。
弁護士としては主に離婚、親権問題や成年後見事件など家庭に関する事件を取り扱い、過去には国連会議で「日本と女性の地位と状況について」と題したスピーチを行うなど、女性の人権問題についての活動にも精力的だ。
そんな広瀬氏が政界に足を踏み入れたのは2022年7月の参院選。岩手選出で麻生派所属の鈴木俊一議員(現・財務大臣)を後見人に出馬し、初当選。「小沢地盤」と言われる岩手選挙区で、30年ぶりの自民党公認候補者として当選を果たした。
問題の「エッフェル騒動」が起こったのはこの快挙からたったの1年後のことである。
選ばれたのは「ジャンクなBBQ料理」
冒頭の「エッフェル塔ポーズ写真」が炎上するなか、広瀬氏はフランス料理のフルコースと思われる写真をSNSに投稿し、批判されていた。ある自民党関係者はこう語る。
「エッフェル塔の集合写真で炎上していましたが、広瀬氏も視察中に食べたメシの写真をSNSにあげたことで、批判の対象となっていました。もっと政治家としての自覚をもつべきとの声も少なくない」
今回の報道で明るみになった“不倫密会”はそれから約3ヶ月後のことだ。2023年10月下旬に東京・青山でカナダ人サックス奏者と落ち合った広瀬氏。赤いベンツに乗り、ふたりが足を運んだのは神宮前のとあるダイナーだった。グルメライターはこう話す。
「このダイナーは大通りの表参道から離れた閑静な場所にありますが、欧米人の方々を中心に連日客足が絶えない人気店です。公式サイトには『東京初の本格BBQを堪能できる空間』とあり、その文言の通り欧米スタイルの本格的なステーキやクラフトビールをカジュアルに楽しめるお店となっています。価格帯もリーズナブルで、予算は2000円から5000円といったところでしょうか」
広瀬氏がカナダ出身だという相手男性の食の好みに合わせたのか、この日、夕食として選ばれたのはフレンチではなくアメリカンBBQ料理だった。
ホテル選びに見られた“こだわり”
密会はまだ終わらない。食事を終えたふたりが向かったのは眠らない街・歌舞伎町のホテルA。このホテルについて歌舞伎町で長年働くホスト業界関係者が説明する。
「ホテルAは歌舞伎町でも数少ないハイクオリティなホテルです。それぞれの部屋に岩盤浴やサウナなどスパとしての設備が整っており、僕らのようなホストにはもちろん、女性からも人気のホテルです。安い部屋だと3時間の「ご休憩」8600円~となっていますが、高ランクの部屋だと2万円近い値段で、周辺のホテルと比べると高めの価格設定です。駐車場付きで、入店する姿も外からは見られないのでお忍び利用にはもってこい。露天風呂を併設したVIP部屋もあるんですよ」
今回、ホテルで過ごしたのは夜11時すぎから翌朝まで。「ご宿泊」の値段はもっともリーズナブルな部屋で約1万5000円、一番高い部屋は約3万2000円となっている。
旅館の娘として生まれた広瀬氏のこだわりからなのか、そこはリーズナブルな夕食とは打って変わり、歌舞伎町でも指折りの「高級ホテル」だった。
「エッフェル騒動」がまだ記憶に新しいなか、あらためて政治家としての資質と責任を問われることになった今回の不倫密会。今回の報道を受け、広瀬氏は29日までに公式サイトを更新。「私の軽率な行動により、皆様に不快な思いと不信感を与えてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪のコメントを掲出している。座右の銘は「なんとかなる」だが、弁護の余地は果たして──。
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