Last Updated on 03/19/2024 by てんしょく飯
「ジャニーさんもメリーさんも『結婚したら終わりだから』と…」キムタク&工藤静香“異例婚”はなぜ許された?〈堂本剛、中丸雄一ら旧ジャニーズ“結婚ラッシュ”〉
結婚!? 冗談じゃない
「『結婚!? 冗談じゃない。辞めてからに決まってるでしょ』ってガツンと言われましたよ。メリーさんのそのひと言で、すっかり彼女への熱も醒めちゃってほどなく別れましたね。しばらくはその女性は『ジャニーズに別れさせられた』と周りに嘆いていたと、後から聞きました。実際は、僕が選んだ結果だったんですけれど」
そう話すのは、80年代に当時のジャニーズアイドルとして活躍していたタレントだ。彼はその数年後にジャニーズを退所、事務所移籍後に結婚を発表した。
堂本剛、中丸雄一ら4人が続々…旧ジャニーズの結婚ラッシュ
故・ジャニー喜多川氏による性加害問題が再燃し大きな社会問題となった2023年。昨秋には「ジャニーズ事務所」自体が消滅し、「SMILE-UP.」に社名変更。さらにエージェント会社「STARTO ENTERTAINMENT」を立ち上げ、それまでジャニーズに所属したタレントは各々の今後を自ら選択することとなった。
岡田准一や生田斗真、二宮和也など、独立を選ぶタレントも相次ぎ「ジャニーズの時代」からの顕著な変化を感じさせられたが、さらに大きなニュースが「結婚ラッシュ」だ。
今年1月11日、KinKi Kids・堂本剛がももいろクローバーZ・百田夏菜子との結婚を発表。5日後の16日には、KAT-TUN・中丸雄一が元日テレアナウンサー・笹崎里菜との結婚を発表した。さらに3月3日には、NEWS・加藤シゲアキが、続いて同10日には小山慶一郎がAAA・宇野実彩子との結婚を発表。
2カ月の間に、4人もの人気所属タレントが結婚を報告したのだ。
「堂本剛は今年45歳になるし、ほかの3人も30代後半から40歳となりとっくに結婚していてもおかしくはない年頃です。ですが、それぞれにコアなファンがたくさんいます。彼女たちにとっては衝撃ニュースの連続だったでしょう」(芸能デスク)
王道アイドルを応援する根底には、「いつかは自分に振り向いてもらえるかも」というファン心理がある。実際に、恋人の存在が発覚したり結婚を発表したりすると、一気にファン離れが起きるという事態はいまも昔も変わらないという。
「以前はCDやグッズの売り上げが落ちるとか、ファンクラブを辞めてしまうといった“金銭的”な影響が大きかった。ところが最近は、SNSの浸透で『騙されていた気分』だとか『相手の女性が匂わせ行為をしていた』などとタレントイメージにマイナスとなることをファンが発信しがち。そのムードにつられて雪崩的なファンの減少が起きています」(同前)
ジャニーさんもメリーさんも、「結婚したら終わりだから」
とりわけ、日本の芸能史でも稀有な「男性アイドル帝国」だった旧ジャニーズにとって、所属タレントの恋愛や結婚をどう捉えるかが長らくの課題だったという。
冒頭の元ジャニーズアイドルの男性はこう話す。
「当時はジャニーさんもメリーさんも、『遊ぶのは仕方ないけれど、決してバレるな。相手の女の子に彼女だと思わせるな。結婚したら終わりだから』というようなコトを言ってましたね。アイドルなんだから、トイレにも行かないしデートもしないイメージを貫き通せってことですよ。ましてやセックスのイメージなんて絶対にNGだった」
売れているあいだは「誰かひとりのモノ」になるな、という“教え”だろう。結婚の許可が出るのは、それがタレントイメージにとって「プラスになる」と判断されたときだけだったわけだ。
20代のうちに工藤静香と結婚した木村拓哉
旧ジャニーズタレントたちの所属中の結婚年齢は、総じて遅めと言える。主だったところで、20代のうちに結婚したのは木村拓哉、風間俊介や赤西仁。そのほかに岡本健一や植草克秀の1回目の結婚が思い起こされるが、なかでも大きな話題となったのは木村だろう。
2000年12月。28歳だった木村がふたつ年上の工藤静香と結婚を発表した。それ以前から人気絶頂のふたりの交際については、芸能マスコミの注目の的だった。
「工藤との交際を隠そうとせずに旅行などにも堂々と行く木村に、事務所は当初“おかんむり”状態だった。工藤がそれまでに数々の浮名を流していた背景もあってか、ジャニー氏は『結婚なんてしたらもう知らないよ』と宣言していた。だが、木村は良く言えばニュータイプのアイドルで、悪く言えばきかん坊。『じゃあオレ、辞めていい?』と」(同前)
SMAPの要であり、俳優としても主役ドラマや映画を次々こなすトップアイドルを逃がさぬために、結婚を許したカタチとなったのだった。
しかし時代の大きな波とともに芸能界も旧ジャニーズのルールも大きく変わりつつある。
「古き良きでもあり古き悪しきでもありますが、芸能プロダクションの大きな仕事のひとつとして『タレントの管理』という言葉があります。
日々の生活で社会的秩序を守らせることはもちろん、創り上げたそれぞれのタレントイメージを崩さないようにリードするということです。そのなかには恋愛事情や家族関係の管理ももちろん含まれていました。でも、ジャニーズが崩壊して現在のSTARTO ENTERTAINMENTは、あくまでもエージェント会社ですから」(テレビ局プロデューサー)
「結婚していいんだってわかったんですよ」と連絡してきたのは…
タレント本人が仕事を選び、自己プロデュースについて思案し、それをエージェントはフォローする。最優先はタレントの希望事項であり、それを「ダメ」などと止めることはない。待ち構えたかのように、結婚発表ラッシュが起きたのも当然の流れだ。
「今年結婚発表したうちの1人が、『昨年の怒涛のジャニーズ問題のあいだは、悩まなきゃいけないことが多すぎて結婚まではいけなかった。でもふと気づいたらその間ずっと支えていてくれた相手がいて、誰も結婚に反対しないってことがわかった。結婚していいんだってわかったんですよ』っていう内容の連絡をくれました。
以前のジャニーズだったら、例えばグループ活動がなくなるタイミングを待たなければとか、もしくは女性の妊活時期を考えて事務所に対して多少強引に――とかそれぞれの悩みポイントがあったんですけれどね」(同前)
かつては機能していた「管理」が、一気に手薄になったともいえる旧ジャニーズ。昨年末にはKing & Prince・高橋海人と有村架純、今年に入ってからはKAT-TUN・亀梨和也と田中みな実、Sexy Zone・中島健人と元E-girlsの鷲尾伶菜、さらに菊池風磨と白石麻衣と、まさに続々と熱愛報道が続いている。
自由になった令和のアイドルたち。本人たちの希望によって、次に結婚を決意するのはどのカップルとなるのだろうか。
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