Last Updated on 09/19/2024 by てんしょく飯
自民党総裁選がはじまった当初、メディア上には「進次郎で決まり」という空気が流れていた。例えば一部メディア上では進次郎でほぼ確定だということから、「どういう内閣になるのか?」を考えようではないかという記事まで組まれていた。
失速する小泉進次郎
ところが、公示され、9候補の「論戦」がテレビや地方での「公開討論会」の形式で始まってから、一気に雲行きが変わっていった。例えば公示から6日が経過した17日には、
『自民党総裁選、小泉氏の支持に陰り』(日本経済新聞)
『小泉進次郎氏、まさかの伸び悩み?』(毎日新聞)
という見出しの記事が新聞およびネット上で踊り始めた。
実際、「党員党友」を対象とした調査の結果から、進次郎氏の人気がわずか数日の間に失速し始めている様子が示されている。
ご覧の様に、公示前の6日時点では進次郎は石破氏に次ぐ2位だったのだが、公示から2日が経過した14日の調査結果では高市氏に追い抜かれ、3位に転落してしまっている。さらにそこから3日が経過した17日の調査では、そこからさらに3%も低下している。そして、石破・高市両氏におおよそ10%もの水をあけられる状況となっている。
この進次郎の急速な失速について、経済学者の高橋洋一氏は次のように語っている。
「メッキの剥がれるスピードが早い。こんなに早く剥がれちゃうのかな…もうちょっと持つんじゃないかなと思ったけど…ネットで拡散されて、ものすごい評判が下がっている」。
小泉進次郎の能力不足を明らかにする数々の「迷言」
実際、読者各位も、公示日以降の僅か数日間の間に発せられた、数々の進次郎氏の「迷言」に触れた方は多いだろう。
例えば、公示日の12日の夜、全国ネットの人気報道番組「報道ステーション」で公開討論会が開催されたが、その際、進次郎氏を支援している菅義偉氏を慕う人達はある意味「派閥」ではないか?と質問された時、「菅さんであろうと誰であろうと選挙になったら応援してくれたら一番有り難いですよ」と発言している。つまり、質問とは無関係な発言をしたわけだ。
あるいは、記者クラブでの記者会見で、早期解散の不条理性を指摘された際、「総裁選の日に解散すると思っている人も居るがそれは無理だ」と、ここでも無意味な言葉を発している。そもそも、そんな事は誰も思ってはいないからだ。しかもその上で「兎に角早期解散に問題はない、なぜなら僕は総裁選で政権構想十分説明してるからだ」と発言している。しかし、質問に適切に答えない態度に終始している進次郎が、十分説明しているとは到底言えない。いわばこの発言はある種の「冗談」というか「ギャグ」となっていたわけだ。
さらには、地方討論会で、男子学生が大学生の奨学金返済をめぐる問題について「40歳まで返済が続く中で結婚や子育てができるのか不安だ」という発言があった際、進次郎氏は「大学に行くのがすべてではない」という無意味な発言をしている。既に大学に入学してしまっている大学生に対する発言としては著しく不適当だ。
そして、記者クラブで開催された全候補者が参加する公開討論の場では、来年カナダで開催されるG7で何を発信するのかと問われた時、進次郎氏は、驚くべき事に外交の内容について一切触れず、ただただ「カナダのトルドー首相が43歳で就任したが、私は、今、43歳だ、だから、43歳総理就任というトップ同士が胸襟を開き外交を切り開いていく」と発言している。この発言もまた、質問に対する回答とはなっていない。
つまり、たった数日間の間に開催された何回かの公開の討論会で、進次郎氏は質問に対してまともに答えないという失態を、何度も何度も演じ続けたのだ。
これを目にした国民は、進次郎氏では国会で総理としてマトモに議論することなど絶対無理だと判断したことだろう。
バラエティ番組で揶揄され批判される進次郎
事実、こうした進次郎氏の無能ぶりを示す失態が、全国ネットの人気テレビ番組で繰り返し紹介され、報道番組を見ず、バラエティだけを見る階層にも、一気に浸透していった。
例えば、全国ネットの昼のワイドショー『ひるおび』では、トルドー首相と43歳総理就任同士退団で仲良くするのだという発言が紹介された。これに対して長田麻衣氏は「43歳だから同い年だしは高校生みたいなこと言ってる」とウンザリした口調で批判し、政治評論家の田崎史郎氏は「もう少し答えようがあったんじゃないかな」と苦笑し、毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏も「金正恩さんとも同世代だから…という話してましたけど…そういう問題じゃないでしょう」と突っ込みを入れていた。
また別の日には同じく『ひるおび』で、進次郎氏が環境大臣だった時に海外で環境行政を「Sexy」と表現した事が改めて取り上げられた際には、落語家の志らく氏に「一番不安なのは外国です」と指摘され、長田麻衣氏からも「海外に出られていった時に…けっこう不安」と指摘されている。
あるいは、関西・中京・九州・北陸等で放送されている、筆者も毎週登壇しているニュースバラエティ番組『正義のミカタ』で進次郎氏が財務省や財界、そしてアメリカが望む諸政策(増税・解雇規制緩和・ライドシェア)を、その影響をほぼ何も理解しないまま主張している旨が紹介された。その際、それを聞いていたアイドルグループWest.の中間氏は、「他の人に入れられたことをしゃべってるだけやから、もしそうなった場合、めちゃくちゃ怖いなって思います」と危惧するコメントを発している。
つまり、全国民が注目する総裁選を通して、進次郎氏の無能ぶりが、国民全体に幅広く急速に浸透しつつあるのだ。
国民は怒り始めている
こうして、ものの数日で進次郎氏のメッキが一気に剥がれ、人気が急速に失速しているわけだが、そういう流れに全く気がついていない自民党議員もまだまだたくさん居るようだ。
その典型が斎藤健氏であり木原誠二氏だ。以上の情報が全てネット・メディア上で公表されているにも拘わらず、進次郎支援を打ち出したのだ。
しかし、こうした自民党議員達の振る舞いに、多くの国民がウンザリした気持ちを表明し始めている。
例えば、先に紹介した「ひるおび」にて、長田麻衣氏は「なんでこんなに人気か、不思議」と率直にコメントしているし、ネット上では、進次郎氏が議員票においてトップであるという報道に対して、
《トップが進次郎?自民党議員って何を考えてるんだろう》
《自民党議員もアホばかりだということが証明された》
《正気の沙汰ではないな》
という声で満ち満ちている様子が報道されている。(「『正気の沙汰ではない』『自民党議員はアホばかり』小泉進次郎の『議員票トップ』報道に納得いかない国民の叫び」)
ただし、未熟な人材に過ぎない進次郎氏に総裁はさせてはいけないと考えているのは、決して一般の国民だけではないようだ。小泉純一郎、すなわち、進次郎氏の実父は、記者達に次のようなホンネを漏らしていると言う。
「今、総理にならないほうがいいのにね」
父親にまで見透かされている未熟な進次郎氏に、総理をさせようなどとは、ネットの声の通り、今の自民党議員は「アホばかり」であり「正気の沙汰じゃない」状況にあるとの譏りを免れ得ないと言うことができよう。
ただし、僅か数日でここまで一気にその無能ぶりが世間に広まった以上、投開票日の27日までの後10日足らずで、さらに進次郎氏の無能ぶりはより広く、より深く世間に浸透することとなろう。
そうなれば流石に今進次郎氏に乗っかっている自民党議員達も、進次郎氏はもはや「勝ち馬」ではないと認識する事となるかもしれない。
いずれにしても選挙というものは、投票権を持つ者が候補者についてより正確な情報を持つことが何よりも重要な要件だ。この総裁選においても党員、ならびに議員達が、1人でも多く進次郎氏の<真実>をより深く理解されんことを心から祈念したい。
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