Last Updated on 03/16/2024 by てんしょく飯
告訴されていた…弁護士説得で“投降”
子供の引き渡しを巡り争っていた元卓球女子日本代表の福原愛さん（35）と、元夫で卓球台湾代表だった江宏傑さん（35）が和解したことを双方の代理人弁護士が15日、日本外国特派員協会で会見し発表した。福原さんも冒頭だけ出席して和解を報告した。会見では福原さんが江さん側に刑事告訴されていたことも明らかになった。
謝罪した
まばゆいほどのフラッシュを浴びながら、福原さんは上下紺色のフォーマルな服装で登場した。少しやせた印象。昨年7月に長男（4）を巡る騒動が明るみに出て以降、初の公の場となった。終始神妙な面持ちで「これからは、江さんと協力して子供を育てていきたいと思っております」と話して謝罪した。
コメントを読み終えると、わずか4分ほどで退出。その後は双方の弁護士が海外メディアを中心とする記者の質疑応答に応じた。
江さん側の大渕愛子弁護士によると、昨年7月に東京家裁が長男を江さんに引き渡すよう命じる決定を下した後、江さん側が強制執行を申し立てるために調査した結果、福原さんが長男を連れて中国に滞在していることが発覚。当時、中国は国際間の子供の連れ去りを防ぐハーグ条約を日本との間で発効しておらず、強制執行の手続きができない江さん側は同9月、福原さんを警視庁に刑事告訴したという。
告訴後、福原さんの代理人となった酒井奈緒弁護士は「態度を改めないとダメだ」と本人をたしなめ、江さん側に和解交渉を申し入れたと明らかにした。和解したのは「つい最近のこと」（大渕氏）で、長男は江さんに引き渡され、既に日本を離れたという。和解内容の詳細は双方ともに明かさず、大渕氏は「協力して育てていく方向で（福原さんが長男と）過ごす時間は日本でも台湾でも十分確保される」と共同親権を維持していくと説明。江さんは会見には出席せず「心からの感謝を伝えたい」とのメッセージを寄せた。
家裁の決定が出たにもかかわらず、福原さんが長男を引き渡さないと判断したことについて、酒井氏は「当時、福原さんが相談していた人からのアドバイスだったと聞いている」と説明。昨年7月に江さんが長男を返してほしいと訴えた会見後、当時の福原さん側の代理人弁護士が、江さん側の主張に反論する文書を出していた。酒井氏はその判断について「不適切だったと言わざるを得ない」と厳しく批判した。
今夏には卓球日本代表のメダルが期待されるパリ五輪が開催される。テレビ中継での解説や現地リポーターなどで復帰する可能性もあるが、酒井氏は「“少しゆっくり考えたい”とおっしゃっていた」と回答。福原さんが今後どのような形で仕事復帰していくのかにも注目が集まる。
≪福原さんコメント全文≫皆さまこんにちは、福原愛です。本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。この度は私のことで皆さまにご心配やご迷惑をおかけしてしまい、誠に大変申し訳なく思っております。江さんと和解いたしましたので、この場をお借りして、皆さまにご報告をさせていただきます。これからは江さんと協力をして子供を育てていきたいと思っております。皆さまにはどうか温かく見守っていただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
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