唐十郎さん死去、84歳…「泥人魚」「ベンガルの虎」アングラ小劇場運動を先導

スポンサーリンク
J_Entertainment

Last Updated on 05/05/2024 by てんしょく飯

 

 

「泥人魚」「ベンガルの虎」などテント劇場で時代を挑発し日本の演劇界をリードした劇作家、演出家、俳優で文化功労者の唐十郎(から・じゅうろう、本名・大靏義英=おおつる・よしひで)さんが4日、急性硬膜下血腫のため東京都内の病院で亡くなった。84歳だった。

 

スポンサーリンク

アングラ小劇場運動を先導

 

東京生まれ。下町で育った。明治大文学部で演劇学を専攻。卒業後、劇団「状況劇場」を結成。前衛舞踏家の土方巽の影響を受けて既存の演劇公演に反発し、1967年に東京・新宿の花園神社に初めて紅(あか)テントを仮設し、独自のスタイルで公演を始めた。70年、「少女仮面」で岸田國士戯曲賞。都会のノイズを皮膜一枚で隔てた空間に現出させる詩的で猥雑(わいざつ)な劇世界は熱狂的な人気を集め、日本の演劇界を変革したアングラ小劇場運動を先導した。

 

2003年に長崎県の諫早湾の干拓問題を題材に「泥人魚」を発表、読売文学賞戯曲・シナリオ賞、鶴屋南北戯曲賞などを受賞。12年に自宅前で転倒し頭部を負傷するまで新作を発表、演出と役者を務めた。

 

小説家としては1983年に「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞。97年から2005年まで横浜国立大教授。06年には読売演劇大賞芸術栄誉賞を贈られた。

 

 

Loading...

コメント