元横綱・白鵬が「師匠失格」でも宮城野部屋を潰せない複雑事情…解散で悲鳴をあげるのは審判部

スポンサーリンク
J_Entertainment

Last Updated on 02/28/2024 by てんしょく飯

 

弟子の暴力と隠ぺい、側近による口止め工作がバレて、2階級降格処分と20%減俸3カ月の厳罰を食らった宮城野親方(38=元横綱白鵬)。師匠をはく奪された宮城野親方に代わり、3月場所までは玉垣親方(59=元小結智乃花)が師匠代行を務める。

 

4月以降は伊勢ケ浜一門で宮城野部屋を預かるように理事会から指示が出ているものの、現時点では一門預かりがどのような形になるかは現時点では未定だ。それこそ、理事会で噴出した「宮城野部屋の解散」が現実味を帯びてくるがーー。

 

 

スポンサーリンク

「宮城野部屋の解散」容易でない

 

ただ、解散が容易でないのも事実だ。相撲部屋の解散は、主に師匠の定年、急逝で部屋付きなどの後継者がいない場合や、極度の経営不振で取り潰しというケースがほとんど。例外は、師匠が健在でありながら解散した2010年の木瀬部屋だ。

 

暴力団への維持員席横流しが発覚し、木瀬親方(元幕内肥後ノ海)の関与が認められたことで部屋は解散。親方と所属力士は同じ出羽海一門の北の湖部屋に全員移籍し、2年後に再興が認められた。

 

審判部経験のある別の角界OBが言う。

 

「当時は同一門の木瀬親方を可愛がっていた北の湖理事長が、剛腕で無理やり復活させた。白鵬にそこまで骨を折ってくれる人がいるとは思えないが、解散する前と同じ形での再興という前例ができたのは確かです。この前例が厄介で、もし宮城野部屋が解散なら審判部が頭を抱えますよ」

 

審判部は本場所の取組編成も重要な仕事。いまさら言うまでもなく、大相撲は同部屋力士の対戦はご法度だ。

 

「宮城野部屋は新弟子を含め所属力士18人、行司、呼び出し、床山も4人おり、22人の大所帯です。この人数をいっぺんに受け入れ可能な部屋なんて今はない。解散となれば伊勢ケ浜一門の部屋に散り散りになるでしょう。問題はその先です。宮城野部屋の再興は事実上不可能、あるいは当分先であっても、取組を決める審判部は『いずれまた兄弟弟子に戻るかもしれないから……』と、割を組むのを躊躇するものです。木瀬部屋の時のように1部屋に固まっていればその問題は生じなくても、バラバラになれば審判部もてんてこ舞い。それを踏まえた上で、幕内・十両なら15日、幕下以下なら7日分の割を組むので、面倒ばかり増えかねない。すべてを丸く収めるには、白鵬が自ら協会を辞めるか、追放されて、宮城野部屋をそっくりそのまま別の親方が引き継ぐのが理想ですが……」

 

とは前出の角界OB。いずれにしろ、角界はまだまだ白鵬に振り回されることになる。

 

 

Loading...

コメント