中尾彬さん死去 81歳心不全、妻は池波志乃、「ねじねじ」スタイルで人気

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Last Updated on 05/22/2024 by てんしょく飯

 

映画、ドラマのほかバラエティー番組でも活躍した俳優の中尾彬(なかお・あきら=本名同じ)さんが心不全で16日に死去していたことが分かった。81歳だった。葬儀・告別式は妻の池波志乃ら近親者で営んだ。

 

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中尾さんが天国に旅立った

 

ダンディーな声に鋭い眼力。強面(こわもて)の俳優として悪役キャラも演じてきた一方で、首にストールを巻く「ねじねじ」スタイルのファッションなど、バラエティーで見せるチャーミングなキャラクターでも人気を博した中尾さんが天国に旅立った。関係者によると、近年は体調に波があり、調子を崩し寝込んだりすることもあったという。

 

中尾さんは、2007年3月に急性肺炎のため緊急入院。筋肉の痛みなどを生じる「横紋筋融解症」や急性腎不全、肝機能障害、不整脈なども併発し一時はICU(集中治療室)に入るなど予断を許さない状況が続いたこともあったが、奇跡的に復帰。以降は体に無理のないペースでの活動を続けており、今月発売の雑誌ではインタビューに応じるなどしていた。

 

千葉県木更津市生まれ。62年に日活第5期ニューフェイスに合格し、64年に日活映画「月曜日のユカ」で主演・加賀まりこの相手役としてデビュー。その後も、映画「極道の女たち」「ゴジラシリーズ」やドラマ「暴れん坊将軍」、舞台などで幅広く活躍。近年はバラエティー番組や情報番組にも数多く出演し、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで人気を集めた。

 

こだわりが強く、オシャレにも人一倍気を遣った。特にネクタイが嫌いで、夏でもマフラーやストールを欠かさなかった。ねじって首元に巻くのがトレードマークで、「彬巻き」「ねじねじ」と呼ばれ、親しまれた。

 

俳優以外でも、各方面で才能を発揮した。もともと、武蔵野美術大学に入学し(中退)、画家を目指した経験もあるだけに、油絵や日本画は芸能界随一の腕前を誇った。81年に仏の絵画展「ル・サロン」でグランプリを獲得し、翌82年にも、同展で国際賞を受賞。晩年は、年に2回のペースで個展も開催した。

 

青年時代はプレイボーイとして鳴らし、幾多の女優、歌手とのロマンスが報じられた。68年に女優の茅島成美と結婚したが、75年に離婚。78年に故・古今亭志ん生の孫で女優の池波志乃と再婚した。生涯の伴侶を射止めると、以後、芸能界きってのおしどり夫婦として世間に知られた。

 

18年には妻との共著「終活夫婦」を刊行。当時スポーツ報知のインタビューに応じた中尾さんはねじねじを200本処分するなどの“断捨離”を行ったと告白。自らデザインした墓も完成したことなどを明かしていた。

 

 

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